年下彼氏と甘い恋




ありがとうと言いながら……違和感を感じた。



陽太の言葉は嬉しい、すごく嬉しいはずなのに……

心のどこかで期待していたのかもしれない。

陽太が「仕事なんて気にしなくてもいいよ」なんて言うことを。

「里佳子が働けなくても、俺が働くからいいよ」




……そう、28歳にもなった私は、そろそろ結婚を意識していた。

だけど、私よりも年下でまだまだ遊び盛りの陽太は、何を考えているのだろう。

同級生が次々結婚していく中、ようやく彼氏が出来た私の結婚は、いつになってしまうのだろう。



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