年下彼氏と甘い恋
私はこのまま非難され、辞表を出すのだろう。
そして、二度とここには来ないのだろう。
そう思ったが、
「里佳子、俺こそ悪い。
里佳子が一人で料理を取り分けているの、気付かなかった」
申し訳なさそうに森本先輩が言う。
そんな森本先輩だって、ビルの役職者たちの相手で大変だっただろうに。
返事に困っている私に、先輩たちも一斉に謝る。
「ごめんね、里佳子ちゃん。
私、おしゃべりしてる場合じゃなかった」
「遠山、ごめんな」