年下彼氏と甘い恋
いいです、大丈夫ですと答えながら、今になっていい職場だと思った。
私がSE王子と付き合っても文句を言われないし、私の粗相を怒ったりもしない。
むしろ、協力しなかったことを謝ってくれた。
この職場にもっといられたら良かった。
もっと働きたかった。
だけど、部長の怒りを買った私は、もうこの場所に居られないだろう。
「皆さん、ありがとうございました」
努めて笑顔で伝える。
「良くしていただいたご恩は忘れません」
そして辞表を取り出し、部長の席へと歩み寄る。