年下彼氏と甘い恋
「里佳子は何も悪くねぇよ」
森本先輩はそう言って、私の頭をポンポン叩く。
「その証拠に、誰も里佳子を責めないだろ?
むしろ俺たち全員、謝らねぇと」
その言葉が嬉しかった。
昨日のトラブルがあってから、ひたすら自分を責めた。
理不尽かもしれないと思いながらも、私のせいだと思い聞かせた。
だけど……こんなにも、私の味方をしてくれる人がいたなんて。
「ありがとうございます」
私は泣きそうになるのを必死で我慢し、何度も頭を下げた。