年下彼氏と甘い恋

定時ぴったりで仕事を終え、急いでエレベーターに乗り込んだ。

陽太が迎えに来る前に、一人で帰ってしまいたかったのだ。

だが、これがいけなかった。





エレベーターに乗り込むなり、



「あ、里佳子さん」



名前を呼ばれて飛び上がった。

もしや、陽太親衛隊の美女集団か？

私を口撃するつもりだろうか。




恐る恐る顔を上げた先に立っていたのは、何と陽太の元カノ山下さんだった。

山下さんは私を口撃するつもりもないらしく、にこりと笑って頭を下げる。

だから釣られて私も頭を下げた。