年下彼氏と甘い恋





相手が山下さんでなかったら、素直に喜べたと思う。

だが、嫉妬と劣等感で歪む私は、山下さんの言葉をまっすぐ受け止めることなんて出来なかった。

私がお世話をしていたのは、昨日だけではない。

いつもいつもお世話係になってしまう。

私だってみんなみたいに社交的で積極的になりたいと、いつも思っていた。




「ありがとうございます」




そう言い残して、開いた扉から逃げるように抜け出していた。


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