年下彼氏と甘い恋





頭がボーッとなる。

もっともっと陽太とこうしていたいと思ってしまう。




陽太は再び私に手を回し、甘えたように言う。




「抱きたい……」




こくりと頷いた私を、力いっぱい抱きしめる陽太。




私だって抱いて欲しい。

陽太の優しさに触れて、幸せを感じたい。




それでも、



「今日は抱けないよ」



陽太は切なげに告げる。




「里佳子、身体しんどいでしょ?

俺の欲望のままに抱いちゃいけないよ」




その優しさが胸に染みる。

確かに下腹部は重く、出血さえした。

だけど……そんなことだって幸せだと思えるほどの時間だった。




< 199 / 271 >

この作品をシェア

pagetop