年下彼氏と甘い恋
「は?遠山、クリスマスパーティーに来るのか?」
奥原さんは、目を大きく見開いて私を見ていた。
「お前、彼氏は?」
「もういいんです……」
意気消沈して答えた。
クリスマスプレゼントとか、勝負下着とか、何考えていたのだろう。
結局、私は陽太に振り回されていただけだ。
陽太はモテるし、彼女だってたくさんいる。
それに、元カノにカルティエの指輪なんて渡していた。
そんな陽太が信用出来ないし、私とは不釣り合いだと思う。
「そう……それなら明日のクリスマスパーティー、里佳子ちゃんも来たらいいけど……」
中島さんは心配そうに言う。
そして、それ以上何も聞いてくれないのが救いだった。
中島さんをはじめ、私の周りにはいい先輩がたくさんいて良かった。
先輩たちに救われた。