年下彼氏と甘い恋





暗い私に対して、なんだか野村君はハイテンションだ。




「それなら僕も参加します!」




誘われてもいないのに、自分から参加表明をしてしまった。

ハイテンションの野村君は続ける。




「遠山さん!

今の彼氏が駄目でも、ほかに男はいますよ!」



「……そうだね」




そう答えながらも思った。




他に男がいるって言われても、私はついこの前まで年齢イコール彼氏いない歴だった。

それは陽太が恋の妨害をしていたからとはいえ、この先簡単に恋人なんて出来るとは思えない。

それに……

陽太と付き合って知ってしまった。

愛されるのはあんなに幸せで……苦しくて、切ないのだと。


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