年下彼氏と甘い恋
耐えられない私は、山下さんに背を向けて駆け出した。
「里佳子さん!?」
後ろからは、焦ったような山下さんの声が追いかけてきた。
山下さんはそうやって私を心配するふりをして、嘲笑っているのだろう。
どうして二人が結婚しなかったのかは分からないが……
山下さんは面白くないはずだ。
陽太が私と付き合っているのが!
街はキラキラとイルミネーションを輝かせているのに、私の心の中は真っ暗だった。