年下彼氏と甘い恋
そして午後五時半……
時計が定時を刻むと同時に、
「今日は野村の家な」
奥原さんが私たちに告げる。
そう、今日この後、私たちはクリスマス会をするのだ。
そしてやっぱり、
「えぇっ!?僕の家?
……片付いていないし……」
野村君は言い訳を始める。
昨日から野村君の家だと言われていたのにこの様だ。
「それに……僕の家、汚れるの嫌だし……」
誰の家だって汚れるのは嫌だ。
そんな野村君に奥原さんはため息をつき、森本先輩は怒って口を開こうとした。
そしてやっぱり、私のお人好しが発揮されてしまうのだ。
「じ……じゃあ、私の家でいいです」