年下彼氏と甘い恋
私は何を言っているのだろう。
これでまた、私は損をしてしまうのだ。
家を貸すだけではなく、お世話係となって。
「あ……ありがとうございます」
野村君は泣きそうな顔で私の手を握った。
その手を思わず振り払っていた。
「じゃあ、里佳子ちゃんは先に帰っていて。
私と野村君で鍋の材料とか飲み物買ってくるから」
そう言う中島さんに、
「なんで僕なんですか?」
野村君は突っかかる。
「僕、寒いし風邪ひいちゃうし、食材だって重いし、はやく遠山さんの家に入りたいです」