年下彼氏と甘い恋
無神経野村君は相変わらず強かった。
「でも……寒いし……」
その寒さの中、当然誰かが買い出しに行かないといけないだろう。
だから、案の定私がお節介を発揮し、口を開きかけた時……
「じゃ、俺も買い出し行きます」
突然聞こえたその声に飛び上がりそうになった。
振り返ると、いつものようににこにこ笑う陽太が立っていた。
「よ……陽太……なんで……?」
口をあんぐり開けている私に、笑顔のまま陽太は言う。
「だって今日、イブでしょ?
イブくらい里佳子と一緒にいたいよ」
「でも、今日は職場の人とクリスマスパーティー……」
「だから俺も参加するんだよ」