年下彼氏と甘い恋
そんな陽太に野村君は余計腹が立つらしい。
陽太から無理矢理ビニール袋を奪い取り……私に突き出す。
「……え?」
戸惑う私に、野村君はあり得ない言葉を吐いた。
「僕、遠山さんの手料理が食べたいです。
だから、食材切ってもらえますよね?」
野村君はある意味大物だと思っていた。
だけどその図太さは、想像以上かもしれない。
信じられない言葉を聞いて、ポカーンと野村君を見つめる。
それって……私が準備しろってことだよね?
そしてきっと、またお世話係になるんだよね。