年下彼氏と甘い恋
「綺麗だね」
輝くイルミネーションの光が反射する水面を見ながら、静かに陽太が言った。
冷たくなった私の手をぎゅっと握りながら。
こくりと頷きながらも、陽太から顔を背ける。
自分でも、この状況が信じられない。
私はこうも陽太が好きになって……陽太に振り回されていることを。
「慣れてるんでしょ?」
皮肉なことしか言えないあたしを、陽太は見る。
その整った顔は色とりどりのイルミネーションに照らされて、黄色に赤色にと変わった。
「何に?」
そう聞く陽太に苛立ち、語気を強めて言ってしまった。
「ロマンチックな場所に。
イルミネーションとか、夜景とか」