年下彼氏と甘い恋
私を陽太はまっすぐに見つめた。
その瞳で見つめられると、金縛りにあったように身動きが取れなくなってしまう。
そして不覚にも、胸が熱く激しい音を立てる。
私はこうやって、また陽太に掴まるのだろうか。
離してもらえないのだろうか。
陽太はまっすぐ私を見たまま、静かに告げる。
「里佳子は俺の何が嫌だったの?
どうして信じられないの?
おかしいよ、最近の里佳子……」
「だって陽太……」
山下さんに、カルティエの指輪渡していたから。
そう口先まで出かかった。
そして愚かにも、その言葉をぐっと飲んでしまった。