年下彼氏と甘い恋






気付いたら、目の前にベンチが見えていた。

忘れようにも忘れられない、あの場所だ。

私はここで、陽太の指輪を投げ捨てた。

それを思い出すだけで、胸が締め付けられた。

そして、罪悪感でいっぱいになる。





「指輪、探さなきゃ」



とうとう言ってしまった私に、



「だと思ったよ」



陽太は楽しそうに言う。

私の考えは、既に見透かされていたという訳か。

それなら話は早い。




「探してくるから、ここで待っていて」



< 265 / 271 >

この作品をシェア

pagetop