年下彼氏と甘い恋
気付いたら、目の前にベンチが見えていた。
忘れようにも忘れられない、あの場所だ。
私はここで、陽太の指輪を投げ捨てた。
それを思い出すだけで、胸が締め付けられた。
そして、罪悪感でいっぱいになる。
「指輪、探さなきゃ」
とうとう言ってしまった私に、
「だと思ったよ」
陽太は楽しそうに言う。
私の考えは、既に見透かされていたという訳か。
それなら話は早い。
「探してくるから、ここで待っていて」