年下彼氏と甘い恋
お願い、誘惑しないで
見慣れた道を、陽太と歩く。
陽太と歩くのなんて慣れたものだが……
「ねぇ、里佳子。
もうすぐクリスマスだね」
輝くクリスマスツリーを見ながら……陽太は私の手を握った。
その瞬間、ビクッと身体を揺らし、陽太から逃げようと身を引く。
それでも、陽太は私を離してくれることなんてしない。
「クリスマス、楽しみだね。
今年も一緒に過ごそうね」
甘い言葉で囁かれ、不覚にも胸がどくんと音を立てた。