年下彼氏と甘い恋




昔は私のほうが強かった。

かっこいいことに興味があった私が空手を始めて、陽太はマネをしただけだから。

陽太なんて簡単に倒せたのに……いつの間にか抜かれていた。

知らない間に、陽太は力強い大人の男性になっていたのだ。



……大人の男性か。

陽太の大きな背中を思い出して再び悶絶した。



また、陽太に触れたい。

甘い言葉をかけてお姫様みたいに扱って欲しい。

そんなことを思ってしまう私は病気だろうか。

恋に落ちると自分がこうも豹変してしまうのか。

例えその相手が陽太であっても。


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