年下彼氏と甘い恋





正直、陽太とランチに行くことにならなくて良かった。

こんな状態で陽太に会ったら、私はさらにのめり込んでしまうだろう。

ここは少し距離を置いて、クールダウンするべきだ。

それでも、エレベーターの中で、ビルのホールで、陽太がいないかななんて周りを見回してしまう。

そんな私を中島さんは目ざとく見つけ、



「SE王子、いないね」



なんて言うから、その度に飛び上がりそうになっていた。


< 65 / 271 >

この作品をシェア

pagetop