年下彼氏と甘い恋





「あのね、里佳子……」




発せられた言葉は、思いのほか静かで落ち着いていた。




「俺、里佳子のこと26年も好きなんだけど。

やっと手に入れたんだよ、よそ見するはずないよ」




陽太は自信満々に言う。

だけど……やっぱり昼間の陽太を思い出してしまう。

例え陽太に気持ちがなくても、周りの女性は陽太が大好きだ。

それに、誘惑されて好きになってしまうとか……

嫌な妄想が頭をよぎり、気分が暗くなる。


< 90 / 271 >

この作品をシェア

pagetop