年下彼氏と甘い恋
「あの人……俺、知ってる人だよね?」
その言葉に飛び上がりそうになる。
「しっ……知ってるって言っても……むっ、昔の出来事でしょ?」
思わずこぼした私に、
「やっぱり里佳子に告白した人なんだ!
しかも、俺に内緒でそんな人と仲良くして」
陽太は恨めしげに言う。
その言葉を聞いた私は、とうとうプッツンした。
陽太を前に仁王立ちして、ありったけの怒りを込めて陽太を睨む。
「自分のこと、棚に上げて言わないで!」
怒る私に、
「ちょっと……里佳子!」
焦る陽太。
私はなおも陽太を睨んだまま続けた。
「陽太は私には厳しいけど、自分にはすごく甘いんだから!!
今日だって綺麗なお姉さまに囲まれて、鼻の下伸ばして!
私が知らないと思ったら大間違いだよ!?」