年下彼氏と甘い恋
「里佳子」
不意に呼ばれたその言葉に飛び上がりそうになる。
いや、飛び上がった。
恐る恐る振り向くと、そこには笑顔の陽太がいて……
その笑顔すらなんだか恐ろしくて……
「あのね……そうやって、嫌がってる人の後を尾けるの、ストーカーって言うんだよ?」
思わず言ってしまった。
陽太は一瞬驚いた顔をした。
そしてその顔は、悲しげな表情へと変化する。
「ごめんね……里佳子」
同情作戦には乗らないから!
必死でそう言い聞かせるが、
「ごめんね……
職場の女性たちといたこと、里佳子が気にしてると思わなかった」
その言葉に、
「気にするに決まってるでしょ!?」
声を荒げてしまった。