aventure

波瑠は眠ったふりをしていた。

「そんなに端っこに寝たら落ちるよ。

もっとこっちにおいで。」

耳元で囁く声もまるで鴻にそっくりで
桜智の身体が硬直する。

波瑠は桜智の髪にキスをした。

「せ、先輩、何にもしないって言いましたよね？」

桜智は怯えてぎゅっと目を瞑り、波瑠に背を向けたままそう言った。

「何もしないって約束するから
こっち向いてくれないかな？」

桜智は仕方なく波瑠の方を向いた。

波瑠は黙って桜智を見つめている。

「お、おやすみなさい。」

桜智は怯えながら瞳を閉じた。

「おやすみのキスだけしても良い？」

桜智の髪に触れ、波瑠がそう言った。

桜智は返事をしなかったが
波瑠は桜智にキスして来た。

軽いキスを何度も繰り返し
エスカレートしていく。

桜智は舌を入れられて、
波瑠から離れようとした。

波瑠が桜智の身体を抑えて
濃密なキスを繰り返す。

ガウンの紐を解いて
桜智の胸を開いた。

白く綺麗な肌が露わになって
桜智は抵抗する。

「何にもしないって…」

桜智はキスで口を塞がれ
波瑠の手が桜智の胸に触れた。

「桜智…好きだよ。

もう抑えられない。」

桜智は必死で抵抗しようとしたが
波瑠に触れられると身体はそれに反応して力を失っていく。

「桜智…良いよね？」

桜智は返事をしなかったが
波瑠にはもう桜智がどうして欲しいかわかっている。

桜智の身体はもうすでに
波瑠を受け入れる準備が出来ていた。

「桜智…俺が欲しいって言って。」

桜智は恥ずかしそうに波瑠を欲しいと言った。