(※キミ限定)ドキドキさせるの禁止ですっ!

いきなりのことに驚いていると、そこにいたのは…



「お、目ーさめた?」



「…っ!」



「あー…なんか驚かせちゃった?

実は、さっきアンタ駅のホームで倒れたんだよ。

でも親と連絡ついて、迎えくるって」



「…」



見覚えのある真っ黒の髪と、シルバーのピアス。



「だから安心していいよ。

もう大丈夫だからな…」



優しい笑顔を浮かべたその人は…



あぁ…



君だ。



私を、助けてくれた男の子。



顔を見たのは初めてだけど、でもすぐにわかった。

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