赤ずきんと気弱な狼さん
狼の一族の住処は村の人には知られていません。
「ねぇ、ちょっと待って…! 聞いて、お願い!」
赤ずきんは我先にと森の中を逃げ惑う動物たちに声を掛けます。けれどウサギもリスもキツネも、誰も足を留めてくれません。
遠くから乾いた銃の音が聞こえた気がしました。デニスたちが始めたのでしょう。
「私、あなたたちの王さまに…狼さんの一族に会いたいの!」
赤ずきんの言葉が通じないのでしょうか。いいえ、動物たちは本当はとても賢いのです。みんな分かっていても赤ずきんに構っている余裕がないのでした。
「みんなを助けたいの…、だから、お願い…」
その中で突然、一匹の黄色い小鳥が木の上から舞い降りてきました。赤ずきんの目の前で一周して、背を向けます。
「あっ…!」
赤ずきんは慌ててその後を追いました。
「ねぇ、ちょっと待って…! 聞いて、お願い!」
赤ずきんは我先にと森の中を逃げ惑う動物たちに声を掛けます。けれどウサギもリスもキツネも、誰も足を留めてくれません。
遠くから乾いた銃の音が聞こえた気がしました。デニスたちが始めたのでしょう。
「私、あなたたちの王さまに…狼さんの一族に会いたいの!」
赤ずきんの言葉が通じないのでしょうか。いいえ、動物たちは本当はとても賢いのです。みんな分かっていても赤ずきんに構っている余裕がないのでした。
「みんなを助けたいの…、だから、お願い…」
その中で突然、一匹の黄色い小鳥が木の上から舞い降りてきました。赤ずきんの目の前で一周して、背を向けます。
「あっ…!」
赤ずきんは慌ててその後を追いました。