赤ずきんと気弱な狼さん
王の器
翌朝、赤ずきんは表の騒がしさで目を覚ましました。
「どうしたの…」
居間に行くとお母さんが仕事に出かけるところでした。
お母さんは赤ずきんの泣きはらした目を見て驚きます。
「なあに、その顔」
「…ちょっと」
昨日赤ずきんは日が落ちるまで村外れで待ちました。一番分かりやすい可能性としては、アレクシスに嘘をつかれたというものです。それでも彼になにかあったのではないかという思いも捨てきれず、赤ずきんは夜中心を痛めていたのでした。
「それより外どうしたの。人が集まって…」
「あぁ、デニスが森に入るために仲間を集めたのよ」
「森…?」
赤ずきんはいきなり氷を背中に入れられたような心地になります。
「なにするの? 森って…」
「私もよくは知らないけど、獣狩りですって」
赤ずきんはお母さんの言葉が終わらないうちに家から飛び出しました。
「どうしたの…」
居間に行くとお母さんが仕事に出かけるところでした。
お母さんは赤ずきんの泣きはらした目を見て驚きます。
「なあに、その顔」
「…ちょっと」
昨日赤ずきんは日が落ちるまで村外れで待ちました。一番分かりやすい可能性としては、アレクシスに嘘をつかれたというものです。それでも彼になにかあったのではないかという思いも捨てきれず、赤ずきんは夜中心を痛めていたのでした。
「それより外どうしたの。人が集まって…」
「あぁ、デニスが森に入るために仲間を集めたのよ」
「森…?」
赤ずきんはいきなり氷を背中に入れられたような心地になります。
「なにするの? 森って…」
「私もよくは知らないけど、獣狩りですって」
赤ずきんはお母さんの言葉が終わらないうちに家から飛び出しました。