Miss*You
でも、なんか眠たいのに寝たくない。
携帯を充電器に繋いでベッドに横たわって幾許かウダウダしていると通知を知らせる音が響いてきた。
「んん……?
こんな時間に誰だろ」
通知されていたメッセージを開いて……
「嘘っ!
琉惟くん……っ」
“ごめん! 寝ちゃってた……。
さっき電話で言いそびれちゃったんだけど今週末、1日休み取れたから遊びに行かない?”
私の心臓は色んな意味でキュッとなった。
まさか琉惟くんが起きてくれたなんて。
いやそれ以上に……
「……やった!
久しぶりだなぁ、デート!」
そのことが、やっぱり何より一番嬉しくて。
ゴロンゴロンとあっちへこっちへ。
ベッドに寝転ぶ。
「美容院予約してー、新しい服も買っちゃおうかな!
それからえっとー……」
さっきまでの心地良い眠気はどこへやら。
琉惟くんとのデートのことで頭が一杯でテンションは右肩上がりの一方で。
楽しみだ、ただそれだけで。
早く、早くその日が来て欲しくて。
でもその日が来ちゃったら次……会えるのはいつなのかな。
「……それはまた……考えればいいよね」
今は楽しいことだけを考えよう。
うん。
きっと、きっとそれが一番いい……。