彼の瞳のその先に
それは、彼の隣の席に座ること。
この図書館は席数も多く、
現に今も席は所々空いている。
そんな中、
彼の隣に座ったら変に思われないだろうか
と気にしていたが
先日友達に相談したら
「それすらも出来ないなら友達になんてなれないし、
ずっとこのまま遠くの席から見てるだけで終わっちゃうよ。
それでもいいの?」
と、言われてしまい
次来たら…と心に誓っていた。
私は意を決して立ち上がり、少しずつ彼の席に近づいていく。