極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
君キス:番外編
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私が朝比奈さんの彼女です。
そう宣言した時の彼女らの反応は、それはそれは率直なものだった。
「え、冗談? 冗談ですよね何言ってんですかもう面白くないですよ」
「そう言われると思ったから言わなかったんだよ……」
憮然として答えたが、佐々木さん他、女子社員の顔はまさに愕然、といったものだった。
「えー!? 嘘? だってそんな素振り昔だって一度も」
「あ! でも私一回、ちょっと怪しいなとは思ったことある」
「いつ? いつ? ってかいつからですか吉住さん!」
なんとまあ、予想通りの反応をしてくれる彼女たちだったが。
意外に思い切って告白してしまえば、思いがけずすっきりとした。
しかしそれ以上根掘り葉掘りと聞かれるのはかなわないので、わざとらしく忙しいフリでその場を逃げ出した私。
その後もずっと、聞きたそうなオーラは全無視して仕事に没頭していた、なのにだ。
夕べ、うちに泊まった朝比奈さんはやっぱりどうしてもと言って聞かず、二人並んで出勤することになってしまった。
「堂々とすればいいよ。何がそんなに気になるの?」
そう言った朝比奈さんは、すこぶるご機嫌だ。
すみませんが、朝比奈さん。
私の心臓はまだまだ毛が生えた程度の未熟者で、朝比奈さんのように鉄の心臓ではないのです。
私が朝比奈さんの彼女です。
そう宣言した時の彼女らの反応は、それはそれは率直なものだった。
「え、冗談? 冗談ですよね何言ってんですかもう面白くないですよ」
「そう言われると思ったから言わなかったんだよ……」
憮然として答えたが、佐々木さん他、女子社員の顔はまさに愕然、といったものだった。
「えー!? 嘘? だってそんな素振り昔だって一度も」
「あ! でも私一回、ちょっと怪しいなとは思ったことある」
「いつ? いつ? ってかいつからですか吉住さん!」
なんとまあ、予想通りの反応をしてくれる彼女たちだったが。
意外に思い切って告白してしまえば、思いがけずすっきりとした。
しかしそれ以上根掘り葉掘りと聞かれるのはかなわないので、わざとらしく忙しいフリでその場を逃げ出した私。
その後もずっと、聞きたそうなオーラは全無視して仕事に没頭していた、なのにだ。
夕べ、うちに泊まった朝比奈さんはやっぱりどうしてもと言って聞かず、二人並んで出勤することになってしまった。
「堂々とすればいいよ。何がそんなに気になるの?」
そう言った朝比奈さんは、すこぶるご機嫌だ。
すみませんが、朝比奈さん。
私の心臓はまだまだ毛が生えた程度の未熟者で、朝比奈さんのように鉄の心臓ではないのです。