極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
11月に入ってからは本当に忙しい洋菓子業界だ、プレゼントひとつ、買いにいく時間を作るのだって大変だったと思うのに。
「カジュアルなデザインだし、気軽に付けてくれればいいよ」
忙しい時間の合間を縫って、用意してくれたのだ。
そう思ったら、感極まった私はつい自分から彼の首筋に抱き着いてしまった。
「嬉しい、ありがとうございます……!」
自分が、大胆なことをしてしまったと気が付いたけれど、離れる前に背中に大きな手のひらを感じた。
優しく撫でられて、そのまま頭を彼の肩に預けてしまう。
確かに、カジュアルかもしれないけれど、好きな人から指輪を貰うのは女にとってはとても特別で、意味があるものだ。
「……真帆」
名前を呼ばれて、肩から顔を上げれば、少し身体が離れて頬を両手で包み込まれた。
……綺麗。
間近で見る彼の顔は恐ろしいほど綺麗で、真直ぐに向けられるブラウンの瞳に吸い込まれてしまいそうになる。
唇が私の額と頬に触れ、それから唇を啄んだ。
何度も何度も擦れ合う唇と、甘い空気にくらくらと眩暈を覚えた。
こんなに素敵な人が、どうしてこんなに、平凡の代表格みたいな私を大事にしてくれるんだろう。
私ももっと、朝比奈さんの隣に立っても恥ずかしくないような、人間になりたい。
徐々に深くなるキスに、背中が戦慄き後ずさりする。
すぐに追いかけて上から唇が被せられ、喉が仰け反る、そのままにベッドの上に倒れ込んだ。
長く続くキスは、これまで知らなかったほどに甘く官能的で、意識はすぐに蜜の時間に融けていった。
「カジュアルなデザインだし、気軽に付けてくれればいいよ」
忙しい時間の合間を縫って、用意してくれたのだ。
そう思ったら、感極まった私はつい自分から彼の首筋に抱き着いてしまった。
「嬉しい、ありがとうございます……!」
自分が、大胆なことをしてしまったと気が付いたけれど、離れる前に背中に大きな手のひらを感じた。
優しく撫でられて、そのまま頭を彼の肩に預けてしまう。
確かに、カジュアルかもしれないけれど、好きな人から指輪を貰うのは女にとってはとても特別で、意味があるものだ。
「……真帆」
名前を呼ばれて、肩から顔を上げれば、少し身体が離れて頬を両手で包み込まれた。
……綺麗。
間近で見る彼の顔は恐ろしいほど綺麗で、真直ぐに向けられるブラウンの瞳に吸い込まれてしまいそうになる。
唇が私の額と頬に触れ、それから唇を啄んだ。
何度も何度も擦れ合う唇と、甘い空気にくらくらと眩暈を覚えた。
こんなに素敵な人が、どうしてこんなに、平凡の代表格みたいな私を大事にしてくれるんだろう。
私ももっと、朝比奈さんの隣に立っても恥ずかしくないような、人間になりたい。
徐々に深くなるキスに、背中が戦慄き後ずさりする。
すぐに追いかけて上から唇が被せられ、喉が仰け反る、そのままにベッドの上に倒れ込んだ。
長く続くキスは、これまで知らなかったほどに甘く官能的で、意識はすぐに蜜の時間に融けていった。