極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
どん!
と彼の胸を突いた。


けれど、私の行動にすぐに気づいた彼に両腕をがっしりと掴まれる。


「違う。彼女とは何もない」

「嘘! 今動揺したじゃないですか!」

「仕事の話で会った。それだけだ」


彼の手から逃げようと大きく腕を振り払おうとしても、びくともしない。
仕事の話?
そんなわけ、あるはずがない。


「サブの私も知らなかった仕事ですか。ハイアットのロビーで待ち合わせて? 役員秘書と何の仕事ですか」

「真帆、頼むから」

「しかも二回ですよ、偶然の遭遇で二回も会うって。それって私の知らないとこで何度も会ってるってことですよね?」

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