いじっぱりなオトコマエ女子と腹黒なイケメン御曹司の攻防
高三の春、唐突な話に涼介も最初は戸惑っていたけど、変な強気で言い切る私に怒ったように答えた。
「へぇー。だから付き合うんだ。湊、結構ちょろい女だったんだね」
「ちょろいくなんかないよ!自分の事好きになってくれた人だもん、いいじゃない」
「でも湊、好きになれるのと好きになるのは違うよ?」
「違うかもだけど‥‥‥一緒だよ」
そう、だって涼介じゃないのなら、誰だろうと一緒だ。だって私の目的は彼氏を作る事じゃなくて、涼介以外の人を恋人にして、涼介に恋しない事だから。
「ーーーそう?じゃ、もうおしまいだね」
私の答えをどう理解したのか、呆れたように、そしてちょっと悲しそうに笑って、涼介は私にキスをした。
軽く触れただけのそれは、私にとって初めてのキス。最初で最後の涼介とのキス。
名前のない気持ちとサヨナラする為のキス。
「へぇー。だから付き合うんだ。湊、結構ちょろい女だったんだね」
「ちょろいくなんかないよ!自分の事好きになってくれた人だもん、いいじゃない」
「でも湊、好きになれるのと好きになるのは違うよ?」
「違うかもだけど‥‥‥一緒だよ」
そう、だって涼介じゃないのなら、誰だろうと一緒だ。だって私の目的は彼氏を作る事じゃなくて、涼介以外の人を恋人にして、涼介に恋しない事だから。
「ーーーそう?じゃ、もうおしまいだね」
私の答えをどう理解したのか、呆れたように、そしてちょっと悲しそうに笑って、涼介は私にキスをした。
軽く触れただけのそれは、私にとって初めてのキス。最初で最後の涼介とのキス。
名前のない気持ちとサヨナラする為のキス。