いじっぱりなオトコマエ女子と腹黒なイケメン御曹司の攻防
「あの、すいません。今日の打ち合わせは明日に延期になったんです。なんか、ミズイさんのご都合が悪くなったとかで」
さっき涼介からメール連絡があったのだ。涼介が一度決めた仕事の予定を変えるのは初めてで戸惑っていたのだが、もしかしたら紅栄堂さんの件もあるのかもしれない。梨花さんの話を聞いて、その可能性を思い付いた。
「もしかして、私に話忘れてて気不味いとか?」
そんな繊細な理由はなさそうだなと思いながら首を捻っていると、携帯がメールの受信を知らせた。
「噂をすればのミズイさんじゃない?紅栄堂さんの事かもよ?」
「ですかねー……」
頑張れ、とジェスチャーで応援してくれた梨花さんが席に戻っていくのを見送ってからメールを開くと、それは予想外の相手からだった。
さっき涼介からメール連絡があったのだ。涼介が一度決めた仕事の予定を変えるのは初めてで戸惑っていたのだが、もしかしたら紅栄堂さんの件もあるのかもしれない。梨花さんの話を聞いて、その可能性を思い付いた。
「もしかして、私に話忘れてて気不味いとか?」
そんな繊細な理由はなさそうだなと思いながら首を捻っていると、携帯がメールの受信を知らせた。
「噂をすればのミズイさんじゃない?紅栄堂さんの事かもよ?」
「ですかねー……」
頑張れ、とジェスチャーで応援してくれた梨花さんが席に戻っていくのを見送ってからメールを開くと、それは予想外の相手からだった。