いじっぱりなオトコマエ女子と腹黒なイケメン御曹司の攻防
「嘘つけ。ずっとぼーっとしてたくせに」
その元凶の涼介は甘さ全開のまま。今も話しながらずっと私頭を撫でているし、もう片方の手は私の手と恋人繋ぎしている。
「ーーーどこに行くの?」
この状況を振りほどきたいのか、どうしてこうなったかの説明がして欲しいのか、それともこのまま涼介の熱に甘えてしまいたいのか、自分でも分からなくて。それについて考えるのをやめた私は、とりあえず以外で気になる事を聞いてみる。
「俺の仕事場で秘密基地」
機嫌良く涼介が答えたタイミングで、ちょうどタクシーが止まった。
「ここ?」
「そう、ここ」
降りたのはタワーマンションの前。白い外装を呆然と見上げる私を繋いだままの手で引っ張って、笑顔の涼介は進んで行く。
その元凶の涼介は甘さ全開のまま。今も話しながらずっと私頭を撫でているし、もう片方の手は私の手と恋人繋ぎしている。
「ーーーどこに行くの?」
この状況を振りほどきたいのか、どうしてこうなったかの説明がして欲しいのか、それともこのまま涼介の熱に甘えてしまいたいのか、自分でも分からなくて。それについて考えるのをやめた私は、とりあえず以外で気になる事を聞いてみる。
「俺の仕事場で秘密基地」
機嫌良く涼介が答えたタイミングで、ちょうどタクシーが止まった。
「ここ?」
「そう、ここ」
降りたのはタワーマンションの前。白い外装を呆然と見上げる私を繋いだままの手で引っ張って、笑顔の涼介は進んで行く。