いじっぱりなオトコマエ女子と腹黒なイケメン御曹司の攻防
11.
週末明けての月曜日、私は朝からパソコンの画面とにらめっこを続けている。

画面はミズイさんからのものが数通並んだ並んだメールが未開封のままの受信画面。

実は涼介のマンションに行った後、一週間経っても自分と向き合って考えられなくて、私は逃げたのだ。電話も出ず、メールも見ずに携帯に涼介から入る連絡をすべてスルーした。

それに気付いた涼介は作戦を変えたらしい。メールを携帯ではなく、仕事用のパソコンに送って来たのだ。
私も仕事に関するメールは開封する。支障をきたしてはいけないから、確認して折り返しもしていた。でも数日前にパソコンに来たメールはプライベートな内容が書いてあって。それから開封出来なくなっていた。

「このままじゃいけないのは分かってるんだけど……」

画面に向かって、一人ごちる。
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