何度でも
side百合子(美桜ママ)
娘の部屋に入ったときに、机の上にインディード学園の資料を見かけたから、聞いてみると、やはりそうだった。
影響としては颯真くんがあちらに行ってしまったから、寂しかったのでしょう。
ずっと一緒にいたからね……………。
それにしても、インディード学園に行かせるのは少し心配だけど、たぶんあの子なら大丈夫なんじゃないかしら?
性格は子供の頃の私ソックリだし(笑)
あ、そうだ。あの人に電話しないとね。
090-***-***〜…………。
プルルル………プルルル…………ガチャ。
「百合子どうした?」
「あのね、美桜のことなんだけど」
「おー!美桜は元気か?」
「んー、一応元気ですよ。お友達の理沙さんもいますし」
「そうか。ところで美桜がどうした?」
「美桜がインディード学園に行きたいそうです」
「……………インディード学園か。懐かしいな」
「えぇ。本当に」
「まぁ、俺としては助かるがな。編入の手続きしてあげようか?」
「まだいいわ。一般試験通して、高校から行かせるつもり。あの子じゃまだ色々と心配だから、習い事とかをさせてあげたいの」
「あー…………そうだな。その方が良さそうだ」
「では、これだけなので」
「あぁ。愛してるよ」
「私も」
ガチャ。
あの子はこれからどうなって行くのかしら。
楽しみで、心配………。