何度でも
お見合いと言うなの政略結婚
夏休みは理沙が帰ってきた後映画館に行ったり、喫茶店巡りしたりと割と充実した休みとなった。
逆に颯真とはあれ以来連絡を取り合っていない。
きっと忙しいんだって、そう思うことにした。
「始業式終わった…………」
「8月下旬だけど、やっぱりまだ真夏って感じするね〜」
部屋の中がクーラー効いてるとはいえ、外に出ると暑さが倍増して感じる。
「あ、颯真くんいるじゃん!」
「本当だ」
なんだ。普通に元気そうじゃん!
「颯真くんと遊び行ったの?」
「家にお邪魔した」
「何それ。美桜大人になった系!?」
「意味分かんない。普通に過ごしたよ。あ、颯真のお父さんに初めてあったんだけど、爽やかでスゴくカッコよかった!」
「あら。結構距離縮まったんじゃない?私も颯真くんのお父さん見たことないや」
確かに、この夏休みで縮まった感じはするよね。
初キスしたり、名前で呼んだり……………。
いろんな変化があった気がする。
「この調子で上手くいくといいな〜」
今は昔の颯真関係なく、今の颯真がすきになってきてる。
だから、離れたくないっていう気持ちの方が大きくなってきてる気がする。
昔みたいに大切な人をつくったあとに、バラバラになるなんて、もうしたくない………………。
辛すぎるから。