何度でも
私も、颯真も、理沙も。
「颯真」
「ん?」
「もし、私の記憶が突如消えたらどうする?」
「そりゃあ、まず病院だろ?でも、ダメだったらお前みたいに思い続けるかな?それしかないだろ?」
だよね。
私もまた颯真の記憶がなくなったとしても、あの時みたいに思い続ける。
奇跡を信じて。希望を信じて。
「もう浮気したらダメだよ(笑)」
「はっ!!??しねぇーし!!!!」
「あんたらイチャつくのなら、よそでして?暑苦しい」
「なんだ?羨ましいのか?(笑)」
「誰がよ」
「まぁまぁ………その辺で…………」
この幸せがいつ崩れるのか分からない。
でも、例えばまたそうなったときはさ、
もう1度、何度だって、やり直しがきくのなら始めればいい。
その先に希望があるのなら。
私は、この人たちと未来へ進む。
✽完✽