何度でも











「ちょっと!!!あの志乃田颯真って、あの颯真くんだよね!?」

「たぶんそうだと思う」

「会えてよかったじゃん!!ってか、一層イケメンになったよね…………。周りの女子、全員目がハートだったんだけど」

まぁ、確かにイケメンというか、大人っぽい雰囲気にはなっていたね。

身長だって、恐らく180センチはいっていた感じに見えた。

褒めると釣り上がるから本人には言わないけど、小学生の頃から、そこら辺の男と比べ物にならないぐらい顔が整っていた。

それは今も現在って感じ。

「颯真くんもA組なんだしさ、後で話しかけてみなよ〜!彼女さん(笑)」

「って言っても、連絡が途切れたのが中1の最初。つまり、あれから3年も経ってるんだから」

今さら彼女面しても、なんかねぇ……………。

もはや、自然消滅になってなければいいんだけど。

あんた誰?とか言われたら、ショックなんですけど。

「それにしてもアイツ…………、あんなにつまらなそうな顔してたっけ………」

「え?何が?」

「ううん。何でもない」

疲れていただけかもね。


< 19 / 125 >

この作品をシェア

pagetop