何度でも
「ちょっと!!!あの志乃田颯真って、あの颯真くんだよね!?」
「たぶんそうだと思う」
「会えてよかったじゃん!!ってか、一層イケメンになったよね…………。周りの女子、全員目がハートだったんだけど」
まぁ、確かにイケメンというか、大人っぽい雰囲気にはなっていたね。
身長だって、恐らく180センチはいっていた感じに見えた。
褒めると釣り上がるから本人には言わないけど、小学生の頃から、そこら辺の男と比べ物にならないぐらい顔が整っていた。
それは今も現在って感じ。
「颯真くんもA組なんだしさ、後で話しかけてみなよ〜!彼女さん(笑)」
「って言っても、連絡が途切れたのが中1の最初。つまり、あれから3年も経ってるんだから」
今さら彼女面しても、なんかねぇ……………。
もはや、自然消滅になってなければいいんだけど。
あんた誰?とか言われたら、ショックなんですけど。
「それにしてもアイツ…………、あんなにつまらなそうな顔してたっけ………」
「え?何が?」
「ううん。何でもない」
疲れていただけかもね。