何度でも
貴方との別れ
*
「連絡が来ない……………」
颯真(そうま)と離れて早くも半年。
始めまでは毎日のように繰り返していた手紙も、今じゃパタンと途絶えてしまった。
「飽きたんじゃない?それか、向こうにいい人いたとか(笑)」
前の席にいる親友の理沙(りさ)が面白そうに話しかけて来た。
「その冗談笑えないんだけど………」
「でも、颯真くんモテるじゃん。ワンチャンあるんじゃない?(笑)」
※ワンチャン→可能性として、もしかしたら。
「し・か・も、金持ちだし(笑)」
「いや、最後のは絶対にない。ここだったら、流石に浮くけど、アイツの行ったとこは究極の金持ち学校だし」
「あ、そっか。顔でモテるしか可能性はないね〜」
「そんな、可能性も嬉しくないけどね」
忙しいのかな〜…………。
長過ぎるテスト期間とか?
金持ち学校ならあるかもしれないね。
しかも、勉強の最先端いってるらしい。
私達が普通に中1の勉強してても、向こうじゃ既に中2、中3の勉強をしてるって言ってたし。