何度でも
電車で15分後。
営業者やサラリーマンなどキャリアウーマンが集う街に到着。
高層ビルなどが建ち並び、あちこちが高級そうな建物だ。
確かにこの間言っていたhoneyLemonのほてるの本社もここにあるらしい。
そんな街を通り過ぎると、高級そうな家が建ち並ぶ町並みに到着した。
きっとこの辺の家の人は、何かの事業者なのだろうか。
普通の人じゃきっと住めない。
「ここじゃない?」
「え、ここなの!?」
高い塀に囲まれた、お城みたいな家。
3階建てって、どんだけなの(笑)
横幅も長いし………………。
_______リーンゴーン♪
塀の外のチャイムを押すと、鐘のような音が鳴った。
「はい」
中から、メイド服のようなものに身を包んだ女の人が出てきた。
「どちら様でしょうか?」
私たちの制服を見て、学生だとは思っているっぽいが、それでも不信そうに見ている。
「颯真さんの幼なじみ…………でした」
「……………………まさか、四ノ宮様?」
「……っ!?えぇ」
え、なんで知ってるの!?
まさか、颯真が______………はないか。
「今日は美紀子さんにお伺いにきました。いらっしゃいますか?」
「美紀子奥さま…………………ですか」
なに、その反応。
なんかあったの?
「えぇ。今日はいらっしゃらないの?」
っていうか、颯真の家にメイドさんがいたことがビックリ(笑)
どんだけおぼっちゃまなの(笑)
「……………………奥さまはこちらにいらしてから、よく前にいらした場所の思い出話を私(わたくし)にして下さいました。その中には四ノ宮様のお話もございました」
「私の話?」
「はい。颯真様と幼なじみの美桜様と言われる名前の方とのお話。そして、ご友人の百合子様のお話を懐かしそうにお話になられてました」
…………………お母さんの話もしてたんだ。
「で、美紀子さんは?」
「…………………………それが」
急に暗くなってどうしたんだろう?
「_______…………でございます」
「……………………………………………え?」
メイドさんから、聞いた瞬間、とても恐ろしくなった。
とりあえず、言われたら場所へ急いで駆けつけた。