何度でも


「…………まぁ、無事で何よりだわ。自由時間になったことだし、今からどうする?」

「ショッピングモール!からの夜ご飯♪」


「ホテルでも食べれるらしいけど、それはいいの?」

「うん」

一流シェフが作っているビッフェが1階であるらしんだけど、私はそんなのより外のお店の方が好きかも。

高級料理だとか、細かいマナーが問われそうで気疲れしそうだし。

それに_____……………。

「ショッピングモールのとこに、美味しいカフェがあるんだって!」


スープ、サラダ、メインのお肉、パン、デザート、ドリンクついて、なんと1000円………………。安すぎないか!?お得感満載♪

「へー、あの辺そんなお店出来たんだ!」

「え?」


「あー…………、何でもない」

もしかして理沙、ここに来たことあるのかな?

家族旅行とか。

あ、そういえば理沙は小学生の頃から一緒だけど、家のこと全然知らないや。

お母さんは授業観覧のとき来てたから知ってる。

お父さんは…………………あ、うん。見たことある!

確かお祖父ちゃんは、県外にいるらしく、毎年帰省してるって言ってたよね?

「どうした?美桜」

「何でもない」

そういえば、お父さんとは中2の正月を最後に会ってないなぁ…………。

『インディード学園に入りたいんだってな?』

『なんで知ってるの!?』

『お母さんに聞いた』

『そうだったの』

『習い事がたくさんで嫌かもしれないが、向こうで必ず役に立つから頑張れよ!』

そんな話をして、一晩泊まったあと、お父さんは帰って行った。

……………………何の仕事?

そういえば全然知らない。

県外でこんなに忙しい仕事とは?

国家公務員とか?

自衛隊?

…………………分かんないなぁ。


今度聞いてみようかな。


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