何度でも
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「じゃあね、美桜」
「あ、うん!またねー!」
教室で理沙と別れ、1人で颯真を待つ。
「四ノ宮さん、また明日ね」
「えぇ。また明日」
クラスメイトとも挨拶を交わし、次第に人気が少なくなる。
颯真も人気が引くのを待ってる。
いつもなら放課後のお誘いを受けてるはずなのに、今日は不思議と誘われない。
逆に皆は何だか忙しそうだ。
今日の日に限って?
「四ノ宮さん」
「…………………ん?あ!すいません。考え事してましたわ」
「行きますよ」
「どこにですか?」
そういえば聞いていない。
「歩きながら話しましょう」
教室を出て、廊下を歩き、昇降口を抜ける。
「で、どこに行くの?」
「最近、忙しくて話す機会もなかっただろ?」
「………………うん」
「だから、話したいなぁって」
颯真……………。
「で、なんでこっち方面なわけ?」
こっちは寮の方向じゃないし、強いて言えば校門の方面だし。
学校側に書類提出してないんだけど。
「あ〜………………ちょっと付き合え」
「は?勝手に出たら怒られるよ!?」
「2人分書類出してるから大丈夫」
なら大丈夫だね!………………じゃないし!!
「ほんとどこ行く気なの?」
________キキッ。
校門の前に停められた黒いリムジン……………。
「え?」
「………………ごめん!四ノ宮」
中から出てきた黒いスーツを着た男たちに取り押さえられ、中へ連れられる。
「いやぁぁぁぁぁあ」
何が起こってるの!!!???