何度でも
「で、夏休み颯真くんとどこかに出かけたりするの?」
「どうだろう?せっかくだし、遊びに行きたいよね。理沙とももちろん遊ぶよ!!」
「おまけかよ私は……………」
「え、いや、そんなことぉ……………ないよ(笑)」
「はぁ…………まぁ別にいいわ。あんたは昔からそうだもんね」
「ひねくれないの!!理沙だってスゴく大切な友達なんだから!」
「それはどうも」
あ、そういえばこの間______……………。
「ねぇ、理沙」
「なに?」
「用事があるって帰った日あるじゃん。その日にさ」
「な、なによ?別に本を買いに行っただけよ」
まぁ、だよね。ってことは、あそこで見たのはやはり垢の他人。
後ろ姿が似てたからもしかしてとか思ったけど、違うよね〜。
「あ、そういえば「______コンコンコンッ!」」
誰か私の部屋来たっぽい。
誰だろ?
「はーい」
_____ガチャ。
「美桜ちゃーん………(泣)」
「どうしたの!?」
そこに立っていたのは、本をたくさん手に持った美華子ちゃんだった。
いや、これは本じゃなくて教材?
「期末考査とにかく頑張って、来年にはA組に行きたいの…………。でも授業についていけなくて……………教えてください!!!」
「別にいいけど………………私なんかでいいの?」
ちゃんと教えきれるかな?