何度でも
嘘ついちゃった……………ごめんね、お母さん………。
_____夜。
私はソファーに座って、テレビを見ていた。
「アイスよ〜!」
「わぁ!やった!!」
お母さんが持ってきてくれたカップアイスを片手に持って、至福のひとときを過ごす……………。
______ピンポーン♪
「ん?誰だろう」
「お母さん、ちょっと行ってくるわね」
チャイム音でお母さんが玄関へと向かう。
____ガチャ。
「え!!??」
お母さんの驚く声。
「どうしたの!?」
私も思わずアイスを片手に玄関へと向かった。
「え………」
そこにいたのは………………。
「よっ!元気そうだな。いつぶりか?」
お盆に帰ってくるはずのお父さんだった。
「え!!?なんで!!??」
「なんだ?そんなにお父さんが帰ってくるのがおかしいか?(笑)」
いや…………………だって……………。
「お盆までいることにしたんだ。今年はあまり忙しくなくてね。のんびりできそうだ」
いつもお盆の1日とかしかいなかったから……………なんだか嬉しい。
「さっ。俺も部屋で着替えてくるかな〜!」
スーツ姿のお父さんはそう言うと、2階の自分の部屋へと行ってしまった。
お母さんも知らされていなかったのだろう。まだ、驚いてる様子だ。
「………あ、ごめんね美桜。お父さんのご飯作らなきゃね!」
でも、とても嬉しそうだ…………。