何度でも


嘘ついちゃった……………ごめんね、お母さん………。














_____夜。

私はソファーに座って、テレビを見ていた。

「アイスよ〜!」

「わぁ!やった!!」

お母さんが持ってきてくれたカップアイスを片手に持って、至福のひとときを過ごす……………。


______ピンポーン♪

「ん?誰だろう」

「お母さん、ちょっと行ってくるわね」

チャイム音でお母さんが玄関へと向かう。

____ガチャ。

「え!!??」

お母さんの驚く声。

「どうしたの!?」

私も思わずアイスを片手に玄関へと向かった。

「え………」

そこにいたのは………………。

「よっ!元気そうだな。いつぶりか?」

お盆に帰ってくるはずのお父さんだった。

「え!!?なんで!!??」

「なんだ?そんなにお父さんが帰ってくるのがおかしいか?(笑)」

いや…………………だって……………。

「お盆までいることにしたんだ。今年はあまり忙しくなくてね。のんびりできそうだ」

いつもお盆の1日とかしかいなかったから……………なんだか嬉しい。

「さっ。俺も部屋で着替えてくるかな〜!」

スーツ姿のお父さんはそう言うと、2階の自分の部屋へと行ってしまった。


お母さんも知らされていなかったのだろう。まだ、驚いてる様子だ。


「………あ、ごめんね美桜。お父さんのご飯作らなきゃね!」

でも、とても嬉しそうだ…………。



< 95 / 125 >

この作品をシェア

pagetop