不・適合者
私は半信半疑でその方法を実行しようとした。


―――ドンッ


「…だ!やめて!嫌だ!…」


「愛結!?愛結!どうしたの!しっかりして!」


「うぅ…う…ひっく…」


自分でも何が起こったのかさっぱりわからない。


だって、まだその方法を試してもいない。


ドンッって音は聞こえた。でもそれ以前の記憶がない。


黒いもやもやが襲ってくる夢を見た。


一瞬だったけどすごく怖かった。


目を覚まして起きたらすでに私は涙を流していっぱい泣いていた。

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