不・適合者
学校について教室を覗くと、冬田くんだ。


見た瞬間ゲッって思ったけど、私は何事もなかったかのように自分の席へ着いた。


私は男子が苦手だ。
というより、耐性がないのか。


中学生の頃から話すだけでも緊張して仕方がない。


私はもともと人見知りだ。男子には特に人見知りが強いだけだと思う。


「あ、伊橋さん。おはよう。昨日は何で休んでたの?」


冬田君は私に聞いた。


私の名前は伊橋愛結という。


「えっと…あ、頭が痛くて…。」


「そうなんだ。大丈夫?お大事にね。」


あんまり話したことのない冬田くん。

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