不・適合者
その一言がどれだけ救いになったことか。


授業についていけないとかそんなことはもうどうでもよかった。


ただ引っかかっていたのは部活。


今月から大会が始まる。


"こんな時期に休むことになって申し訳ない"
そんな思いがある反面、
"どうやって欠席の連絡をしようか"、"連絡をしなきゃいけないのが怖い"そういう思いが私の心の中を駆け巡っていた。


私は最低だって思った。


皆にここまで迷惑をかけておきながらまだそんなことが思えるなんて私はなんて最低なんだ。


そんな思いもあった。

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