【完】俺が幸せにしてやるよ
自分で言ってなんだけど、やっぱり恥ずかしいよっ!!
なんであんなに余裕そうに言えるの⋯⋯。
「⋯⋯」
「ゆ、悠斗くん?」
「あ、えっと、あ。⋯⋯海気持ちいいだろ?」
「?⋯⋯うん!すごく!」
話しそらされた?
でも、悠斗くんの顔がちょっと赤かったのちゃんと見たから満足。
「入るだけじゃなくて見るだけでもきれいだぞ。夕方とか」
「え!見たい!」
「じゃあ見るか」
「いいの?」
「俺たちだけちょっと遅れても大丈夫だろ。ここ美織の家から近いし」
確かにそうか。
というか二人で見るんだぁ。
「ふふ。楽しみ」
「ああ」
「え、声に出てた?」
「ああ。心の中で言ったつもりだったのか?」
恥ずかしい⋯⋯。